七つの魔剣が支配する 第15話 感想「ただアンコールが聞きたかった」
※この記事はアニメ15話のネタバレを含みます。
……アニメ最終回です
集結
お姫様を救いに……
初めに辿り着いて閉じ込められたメンバーが、助けに来た中で一番弱そうな組み合わせになってしまった……
それでも下級生達を率いて戦い抜いた邪眼先輩にあっぱれをあげたい。
先輩同士の対決は、小細工抜きにちゃんと格好良かったよ。
まぁ煉獄先輩がバトルし出したら焼け野原になっちゃうからしょうがないか。
第十五話「ラストソング」
これが1人の魔法使いの結末。……いや正確には2人か。
煉獄先輩には選ばれなかったけど、親友からは最後まで見捨てられなかった。
この運命を自ら率先して受け入れられるカルロス先輩が聖人すぎる……
普通の話ならここで救われて終わるんだけど……どうしても救えない人達もいる。
初回はここまで引っ張りはしたけど、結構死ぬときはあっさり死ぬ作品。
それは主人公達も例外ではないし
だからこそ、彼らの物語が単なる"仲良し"の関係のまま終わるはずはない。
これで……終わり?
最終話だよね…合ってる?
尺的にはしょうがないとしても、締め方がかなり巻きだった。
いかにもその後の平和な日常を描いていたけど
本来ならここで、物語的にも大きな区切りを迎えるところ。
ここまで一緒に見てくれた方々と、アニメ制作スタッフに心から感謝を。
1人の読者として、最後までこの物語の結末を必ずや見届けます。
今度最新刊が出た時にでも……またブログを書いてみようかな
七つの魔剣が支配する 第14話 感想「お色気は純愛に勝てない」
※この記事はアニメ14話のネタバレを含みます。
第十四話「サルヴァドーリ」
勝ちきれなかったヒロインの末路。
能力の特性上、もっと下ネタがあってしかるべき部分なのだけれど……
直接的な描写もないし、全体的にかなり甘くぼかされていると思う。
ただ結局、今回の話の主題はそこじゃない。
これは先輩たちがかつての友達を弔うまでの物語だから。
あとこの作品において色気なんてただのまやかしでしかない。
……むしろ性関係についてはこれよりエグく、直接的にやってくる。
勧誘
顎やばいね、先輩。
多分アニメ史上一番、股間を虐めた男。
傍から見てこんな人について行く生徒会の奴らも中々ヤバすぎる気がした。
中世的な相棒。
クソガキな男の娘。
明らかに武闘派の黒い強面の女子。
周りに変なのしかいないせいで何もしなくてもヒロインになれそうだったのに、
なんで自分から負けてしまったんだ……
そういう感情を抑圧させすぎたせいで、股間先輩のラブコメの可能性を奪ってしまったのだからちゃんと責任を取って欲しい。
まぁ個人的にお姉さんはクソガキ先輩と絡んでる時が一番好き。
ただじゃれ合うだけなのも良いけど、
想い人が同じ者同士が恋愛関係になる展開とかも大好物なんだ。
魔に吞まれる
この作品における魔法使いの結末、それが「魔に吞まれる」。
こうなるまでを描くのがこの作品のスタンダード。
これはその初めてのチュートリアル。
今は先輩たちの番だけど、こんな結末が必ずあの6人にもやってくる。
いよいよ来週で最終回。
アニメからこの作品を知って、ここまで見続けてくれた人には本当に感謝したい。
そしてこの先を読みたいと思える人が
少しでも増えてくれれば、それだけで本当に嬉しい。
この作品、男の娘がヒロインとして強すぎるんだけど……
七つの魔剣が支配する 第13話 感想「深い洞窟には空があるもの」
※この記事はアニメ13話のネタバレを含みます。
ピクニック
タイトルの通り今回は迷宮2層のお話。
地下のくせに太陽があって巨大樹もあるこの2層、この作品で迷宮といえば大体ここだというぐらい今後何度も出てくる。
でもここのボスザルが負けたカマキリにだって勝てるのだから、先を急ぐ今はただの通過点でしかない。
雰囲気が明るいのも相まって、何しにここに来たのか忘れてしまいそうになる。
隠れて無双ゲーやってた隠密ちゃん。
都合の良いように命令を自分から上書きしてる上、
ただ主の役に立ちたいだけに頑張っちゃうのがほんと可愛い。
第十三話「賑わいの森」
なかなかにダイジェストが多かった今回。
尺の都合もあるだろうけど、探索の部分だしある程度は自然な流れだと思う。
ただ本来の2層の締めである合戦のシーンを飛ばすとは……思わなかった。
武人としてのナナオの設定が生きたり、オリバー・シェラ組が歴史の側面から突破口を考えたり、この3人組で戦うことを存分に生かしたシーンなんだけどな。
大方尺の都合だと思う反面、大軍同士の戦いを描くから作画的にも割に合わないと判断されたのかね。
唯一ナナオの決め台詞だけ強引にねじ込んでいたけど。
ただ話の進みが早いこともあって尺には結構余裕が生まれてる気がする。
来週はサルヴァドーリご本人回ということもあるし、どうせなら原作の話だけじゃなく外伝小説の生徒会組のエピソードなんかもアニオリで入れて欲しいな。
この章は本来、生徒会組が主役の物語。
どうせならもっと、彼らと関わってた頃のサルヴァドーリがアニメで見てみたい。
外伝の続き出てくれないかな……
やっぱりこういう境遇のキャラはヒロインしているところが一番見たいんだ。
七つの魔剣が支配する 第12話 感想「俺たちの戦いはここからだ」
※この記事はアニメ12話のネタバレを含みます。
本当ならここで最終回、だからここからは延長戦。
シリアス
迷宮が危険? 言うても大したことないでしょ?
というよりさほど苦労した描写がないせいか、今までの迷宮探索との温度差が結構酷い気がする。
ただ冒頭の言い争い含め、ここまでのアニメ内でも過去一シリアスな雰囲気だったのは間違いない。
仲良しグループとしてここまでの積み重ねがあるからこそ、彼らの感情のぶつかり合いにはくるものがある。
特にシェラは口調や雰囲気からして、これまでとの違いが際立っていた。
損得から仲間を一時見捨てるような冷酷な判断をしたにも関わらず、一番待ってる事ができなかったのは自分自身だったというオチ。
ほんとに彼女はアニメ内で一番キャラが映えていると思う。
もっとヒロインしてくれ。
生徒会
多分初見の8割が何の集まりか分かってない。
けれど正直この章において、本来の主役は間違いなくこっち。
メインの仲良し組は、約2名実力不足で置いてけぼりにされたけど……
グループ全員で友を救いに向かう。こっちがむしろ主人公たち本来の姿。
今後の話で出てくるとはいえ、アニメ内で各々のキャラの掘り下げがもう少し欲しいところ……
学生の中では現状最強の集団でもあるはず。
……ただ、ある意味弔いのような今回の旅路だと、既に全員が理性的すぎて
いつものぶっ飛んだ凄みが伝わってこないのが少し悲しい。
うーん……やっぱり素面だとパンチが弱いな金髪先輩。
けれど間違いなく可愛い声をしている。
これは今後を見据えたキャスティングであって欲しい。
lesson
主人公達でも倒せそうな敵……でもまずはしっかり先輩の実戦を見学。
演出は特別派手ではないけど、しっかり順序立てて攻略してる感があり、
先輩の実力の高さが伝わってきた。
現状だとこの敵に三位一体で立ち向かってようやく倒せる程度の実力差があるんだろうな。
邪眼先輩の戦闘はほんとに躍動感がある。
……むしろこの作品で一番、"魔法使い"らしく戦っているのは彼女なのかもしれない。
始まった第三部の物語。
実際、全12話と15話では制作費用にどれくらい差があるんだろう。
作る側にとっては間違いなく大変だと思うけど。
確実に終わっていく今期のアニメ達を見てると不思議な気分になる。
ただこの作品も、残り3話しかないというのが紛れもない事実。
この延長戦があって良かったと、心から思える終わり方にして欲しい。
ただ正直に言うならば……他はどうなっても良いから
その全ての熱意を……2期制作に向けて下さい、心からお願いします。
七つの魔剣が支配する 第11話 感想「過去バトルしようぜ」
※この記事はアニメ11話のネタバレを含みます。
第十一話「責務」
大なり小なりとにかく過去のせいでプライドが煮えたぎった奴ばっかり。
君たち入学したての1年生だよね……。
今回の焦点は雑魚王とコーンちゃんの二人だったけど、
主人公サイドも過去編がみんな大概酷い。
けれど基本みんなそういう過去を受け入れて成長するもの。
その助けになるのが仲間たち。学校の友達は大事ですね。
まぁ1人だけ既に手遅れの子がおるんだけどな……
どうでもいいんだけどこの父親の絵面ほんとうに怖くない?
これを幼い頃に見ようもんならトラウマになってもしょうがないわ……
ミシェーラ=マクファーレン
シェラという謎多き少女。
実際原作勢にとっても、彼女の力の底というのはまだ未知数だったりする。
オリバーやナナオの陰に隠れてはいるけど、現時点での1年最強は恐らくシェラなんじゃないかと思ってる。
ただ彼女にも制約があるみたいなので……
全力の魔法戦闘ができないという意味では、普段は魔剣を使えないオリバーとどっこいなところかもしれない。
そんな裏があるように見えても、友情ごっこを誰よりも楽しんでそうなのがシェラ。
大人びてるくせに精神的に子供なのがまた可愛いところ。
前編の終わり
今回で2巻までの話がすべて終了。
ここから15話まで、恐らく4話かけて3巻終了まで走りきるつもりだと思う(予想)。
一応2巻と3巻は前後編のような構成になっていて、
ヒロインに性転換したピートが、さらわれ姫になるまでが今回の仕込み。
そしてここからはこれまで出てきたキャラ達の総力戦が始まる。
内容的には十分4話で描き切れる範囲内の話。
なんとか戦闘作画にリソースを割いて描き切って欲しいところ。
ついに女装もしていないあの先輩の動く姿が見れるのか……
七つの魔剣が支配する 第10話 感想「雑魚王決定戦」
※この記事はアニメ10話のネタバレを含みます。
……今回かなり簡潔です。
第十話「主従」
獣人間とお嬢様の鉄板コンビ。
会話の雰囲気が和やかなせいで何やっても敵だと思えない。
童顔にあの声なせいで凄まれても怖くない、ただただ可愛い。
あんまり悲壮感を感じない過去描写。さらに童顔な幼少期。
むしろ犬少年という支えになる存在がいたからこそ、心も折れずちゃんと小生意気なお嬢様に育つことができたんじゃなかろうか。
多分入学前のシェラなら、そういう仲間がいる方がよっぽど羨ましかっただろうな……
最後のライバル
強面の第三のライバル。"雑魚"の言い方にこだわりを感じる。
特定の一個人を煽って気を引かせようとしてるただのツンデレ。
サムライなんてほんとは眼中にない。ただ暫定1位の座が欲しかっただけ。
でもナナオとシェラは雑魚と呼んでない分、その強さはちゃんと認めていたりする。
偶然集っただけの主人公グループが、いかに1年の中で頭角を現してるのかが分かる。
一年の王者決定戦、本当の意味で誰が一番なのか……決着がつく日は果たしてくるんだろか。
※放送枠からの個人の考察。
終末のワルキューレが現ななつまの放送枠で10/20(金)から始まる。
要するに長くて15話まで。いや、進行ペース的にも全15話でほぼ確定と思ってる。
話数使ってしっかり描き切る判断をしてくれた制作には感謝しかない。
……でも、本当に大丈夫か?
来週の決着で、せめて4話の頃の作画を取り戻して欲しいところ……
七つの魔剣が支配する 第9話 感想「アオハルでしか許されない」
※この記事はアニメ9話のネタバレを含みます。
剣の花
恥ずかしくてたまらない。
こんな馬鹿馬鹿しいものを見せられたら……そりゃそんな気分にもなる。
当人たちもそうだけど、これを見せられる方も相当だよ。
ただ1つ言えるのは……彼らはこれからもっと仲良くなる。
だからある意味、この誓いはただの原点。
いやまぁアニメ初見だと、単なる死亡フラグに見えるかもしれないが。
ようやくOPの描写がほぼ全て出揃った。
今こそアニメのOPを聞き返して欲しい……歌詞の意味がほぼ全て、分かるようになっているはずだから。
出来ればフルバージョンで。
第九話「迷宮探索」
箸休め回。
今までの修羅場が嘘のようなただの楽しいダンジョン探検。
湧き出てくる可愛らしいモンスターとここでしか出会えないNPC(先輩)。
むしろ先輩の大半はこの中で生きてる。
……みんな逞しすぎてとても学生には見えないのだけど。
秘密基地
学生時代の溜まり場。何しても良い部室。
そして工房という、ファンタジー世界のマイルーム。
生物のバラバラ研究だって許されるんだから、およそ何でも好き勝手できる無法地帯。
こんなの与えられたらお利口な子に育つわけないじゃない。
だからまともな先輩なんていなくなるのか……。
ほんと今回の話見てても、復讐なんてすっぽかした青春ものにしか見えない。
これを見せられてどう思う?
白々しくて冷める人もいるかもしれない。
けどむしろ……この関係の結末を最後まで見届けたいと思ったから私はもう負けている。
この剣花が綺麗なまま終わるはずがない。
魔剣同士が相対する未来が必ずやってくる。
今はとても健全な作品に見えるけど、そこからドロドロした関係になるからとても好き。